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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第36章 翔の家出


ー潤sideー


楽屋でコーヒーを飲みながら俺は翔が来るのを待った。


嵐5人でレギュラー番組の収録。


今日中に…仲直りしたい。


智「松潤緊張してんの?」


向かい側に座るりーだーが俺を見つめていた。


「だって…あれ以来初めてだから逢うの」


智「もうグズグズ泣くなよ?」


「わ、分かってるよ…」


そう言ってるとワイワイと3人の声が聞こえてくる。


智「来た…」


りーだーと一緒に扉に目をやる。


ガチャッ…


和「もう綾ちゃん面白かったー…」


楽しそうに話しながら楽屋に入って来るにの。
後に翔と相葉くんが続いた。


翔「………」


翔は俺と目線を合わせない様にしながらソファーに座る。


和「もうずっと相葉さん家に居ちゃおうかなぁ…」


雅紀「駄目だよぉ」


和「なーんでよ。いいじゃん」


にのは楽しそうに相葉くんと話している。
でもその姿は明らかに空元気だった。


翔「ごめん…ちょっとトイレ」


翔が立ち上がり、楽屋を出て行く。


俺はその後を追った。





「翔…待って…!」


俺が声を掛けると翔は急いでトイレへと駆け込んだ。


「翔!」


翔は1番奥の個室へ入り、鍵を掛けた。


「翔!翔…!」


ドンドンと扉を叩いても翔は返事もしてくれない。


「頼むから…話をさせて?」


翔「………」


「翔。まだ許せない?俺の顔…見たくない?」


翔「………」


「………」


返事は無い。


もうこうなったら…賭けに出るしかなかった。


「………分かった。追い回してごめんな。もう二度としないよ。翔が許してくれるまで…仕事以外で話し掛けない。顔も合わせない。連絡も取らないから。翔が俺と話す気になったのなら…連絡して。本当に…ごめん」


翔「………」


「仕事…頑張ろうな」


翔「………」


そう言って俺はその場を離れた。


入口に差し掛かった時。
奥から…カチャリという音が聞こえた。
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