第36章 翔の家出
テーブルを囲んで3人がずっと話してる。
奥さんの雑談の内容は殆どが旦那さんの愚痴だって言うけど…今正にそれ。
俺もテーブルな座って話をぼんやり聞いていた。
グズグズ文句を言う翔ちゃん。
プリプリ怒って文句を言うにの。
何度も頷きながら話を聞く綾ちゃん。
ここに居るのは良いんだけどさ…いつになったら綾ちゃんと2人きりになれるのかな…。
和「ちょっと相葉さん。聞いてる?」
「え?」
和「何ボーッとしてんの」
「あ、いや…」
和「ふーん…相葉さんもあっちの味方?」
「ち、違うよ聞いてたよ。酷いね2人共」
和「本当に?」
にのの目がギロリ、と光る。
怖いよぉ…!
松潤…りーだー…ごめん!
「俺は綾ちゃんに絶対そんな事しないし…許せないよ。し、暫くは許さなくていいんじゃない?」
翔「………そう思う?」
「うんうん!」
和「じゃあ相葉さんは味方なんだね」
「も、勿論!」
大袈裟に何度もコクコクと頷いた。
「あ、ちょっとトイレ!」
俺は立ち上がり、急いでトイレに駆け込んだ。
鍵を閉めるとポケットから携帯を出してりーだーに電話を掛けた。