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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第36章 翔の家出


ー翔sideー


雅紀「高い高ーい!」


太陽「きゃっきゃっ♪」


雅紀「ほーらもっと!」


太陽「きゃーっ!」


相葉くんに高い高いをしてもらい、太陽ははしゃいでいた。
その様子を綾ちゃんと見ながら夕飯の準備をしていた。


綾香「もうすっかり元気ね」


「うん。本当に良かった」


綾香「まーくん太陽くん病み上がりなんだからあまり興奮させちゃ駄目よ?」


雅紀「ほーい」


太陽「ましゃきにぃにもっと!」


雅紀「また今度ね。太陽くん疲れちゃうから」


太陽「やーぁ!」


雅紀「よしほら。肩車しよ」


相葉くんが太陽を肩車すると太陽はそれも喜んだ。


ピンポーン


マンションのエントランスが鳴った。


綾香「こんな時間にお客さん?」


「いいよ俺出るから」


綾ちゃんを出させる訳にはいかない。
俺は手を拭いてインターホンのボタンを押した。


「はーい」


『………』


応答がない。
………イタズラ?


「もしもーし?」


大きめの声でもう一度応答した。
すると…


潤『………翔?』


「!!!」


反射的に通話を終えて後退りする。


雅紀「え…今の松潤!?」


綾香「何でここが分かったの?」


雅紀「分かんないけど…うわぁ!!」


相葉くんの携帯が音を立てた。


雅紀「松潤だ…!ど、どうしよ…」


「や、やだ出ないで相葉くん!」


雅紀「そ、そんな事したら殺される!てか絶対出るまで掛かってくるよぉ!!」


「やだやだ!出ないで!!」


綾香「まーくん出て!」


「綾ちゃん!」


綾香「翔くん仕方ないわ。腹くくって話して!」


「う…」


相葉くんが通話ボタンを押す。


雅紀「ま、松潤どうしたのかな?」


緊張で声が裏返っていた。


雅紀「わ、分かった。開けるよ…」


相葉くんが俺のとこまで近付き、エントランスのボタンを押した。


「相葉くん!」


雅紀「入れてくれるまでここ動かない。翔ちゃんと話せるまで諦めないって」


「………」


雅紀「とりあえず話そう?ここに居てもいいから。ね?」


「………」


雅紀「翔ちゃん」


ピンポーン…


玄関のベルが鳴り響いた。
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