第36章 翔の家出
「やっぱ来てないか…」
潤母『喧嘩でもしたの?珍しい』
「ちょっとね…怒らせちゃって」
潤母『来たら連絡するけど…早く謝りなさいよ?』
「うん分かってる。じゃあ」
通話を終え、溜め息をつく。
潤マネ「櫻井さん見つからないですか?」
車のバックミラー越しにマネージャーと目が合う。
「うん。翔の実家にもうちの実家にも連絡ないって…」
潤マネ「そうですか…」
「後は…相葉くんとこか…りーだーとにののとこだな…だとしたら…可能性が高いのは…りーだーんとこか」
翔とにのは親友だから…先にそっちに行ってる可能性が高い。
俺はまずにのに電話を掛けた。
和『もしもし潤くん?』
「にの、おはよう。ごめんなこんな早くに」
和『いいよ起きてたから。どうしたの?』
「あのさ…翔…そっちに行ってない?」
和『翔さん?来てないけど…どうしたの』
「あ…いや…喧嘩しちゃって…出て行ったから…」
和『はぁ!?潤くん何したの!』
「いやちょっと…。謝りたいけど電話も出てくれないからさ…」
和『じゃあ俺からも掛けてみるよ。伝えとくから』
「ごめん頼む。今から仕事だから…終わったらまた掛けるよ」
和『分かった。じゃあね』
そして通話を終えた。
後は相葉くんしか居ない…。
直ぐに相葉くんに電話を掛ける。
雅紀『もしもし…松潤?』
「相葉くんごめん寝てた?」
雅紀『うん…どったのこんな朝早くに…』
「いや…翔そっちに行ってないかなぁって…」
雅紀『翔ちゃん?居ないけど…どしたの家出されたの…?』
「ちょっと喧嘩してさ…りーだーんとこにも居なかったから…もし翔から連絡あったら教えてくれる?謝りたいんだ…」
雅紀『ん…分かった。大丈夫だよすぐ見つかるって』
「ごめんありがと。じゃあ」
電話を切り、頭を抱える。
「翔…何処に行ったんだよ…」
やった事を後悔しながら…俺は深く深く、反省していた。