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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第35章 Big Fight part2


ー翔sideー


「遅いなぁ…」


午前2時。


今日は早く帰って来るはずの潤からの連絡はまだない。
まだ打ち合わせ…上手くいってないのかな…。


早く…仲直りしたいのに…。


潤の好物を頑張って作って…「ごめんね」って…そう言おうと思ってたのに…。


潤の気持ちの余裕がないのは分かってたのに…。
俺は奥さんなんだから…支えなきゃいけないのに。
芸能の仕事の事…分かってるはずなのに。
太陽を理由にしてただ俺が寂しかっただけなんだ…。


「潤…逢いたい…」


テーブルに肘と頭を付いて俺はひたすら潤を待った。





やがてマンションのエントランスが開く音がする。
潤が帰って来た。
俺は急いで立ち上がり、玄関まで潤を迎えに行く。





潤「ただいまぁ~」


「潤お帰り…え…?」


勢いよく玄関の扉が開き、入って来た潤は明らかに酔っていた。


潤「翔!起きててくれたのか?」


「あ…うん…」


潤「ありがとう~♪やっぱり出来た奥さんだなぁ。愛してるよ」


「わっ!」


靴を脱いでふらふらと俺に抱き着いてくる潤を俺は慌てて抱き留める。


「………潤…。飲んで来たの…?」


潤「ん~?やっと打ち合わせ一段落付いてさ~誘われたんだよ。一杯だけのつもりだったけど断れなくてさ」


「………何考えてんだよ」


潤「え~?」


「自分の子供が病気してるのに何酔っぱらうまで飲んでんだよ!!心配じゃないのかよ!!俺がっっ…どんな思いでっっ…」


酔っぱらいにキレても仕方ないのは分かってる。
でも…でももう限界だった。
もう…我慢出来ない。
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