第34章 魅惑の薬
「あーもう!本当変態!!呼吸止まってる間に何してくれてんだよ…」
ぶつぶつ言いながらタンスを開き、バスローブを取り出した。
「はい、にの」
和「ありがとう。ていうか服何処だよ全く」
ベッドの上では太陽ととも君がスヤスヤ寝ている。
隣で寄りそう様に虎鉄も眠っていた。
「あー…今の俺達の癒しは子供達だね」
和「本当そう。アホな旦那持つと大変」
子供も見ると自然に笑顔になった。
そのまま自然とにのと見つめ合い微笑み合った。
………ん…?
「にの…頭に何着けてんの?」
和「え?いや…俺も翔さんにそれ思ったんですけど…」
「は?」
暗がりでよく見えないけど…にのの頭の上に…三角のものがふたつくっついてる。
手を伸ばし…それに触れると…毛が生えてる様で…気持ちいい。
にのも手を伸ばして同じ様に触れる。
「え、何…?」
和「分かんない…」
俺は立ち上がって電気のスイッチを入れた。
和「しょっ…翔さんっっ…!!」
俺を見て目を丸くするにのを見て俺も驚いた。
「にのっっ…何着けてんの!!」
慌てて2人で姿見の鏡の前に立つ。
「嘘っっ…!!」
和「い、いやぁーっっ!!」
俺達の頭からは…明らかに動物のものと思われるふたつの耳が…ぴょこんと生えていたのだった。
「ぎゃーっっ!!」