第34章 魅惑の薬
太陽「すぅ…すぅ…」
「あー…飲み過ぎた…」
太陽を寝室に寝かせ、若干ふらつく足でリビングに戻った。
智「チーズにワインて最高だなぁ…」
りーだーはふにゃふにゃ笑いながら残りのワインを啜ってる。
翔「皆明日仕事大丈夫?」
「俺は休みだけど…そっちは?」
和「さとしが夕方から仕事ですよ。私も連休なんで」
智「おいらだけかよぉー」
和「夕方からだからゆっくり出来ますよ」
翔「潤。先に風呂に入る?」
「そうしようかな」
翔「パジャマ置いてるからね」
そう言いながら俺の上着を片付けようとソファーに引っ掻けていたのを掴む。
翔「ん?」
コトリと音を立ててポケットから床に何かが落ちる。
翔「何これ…?」
「ん?あー…」
すっかり忘れてた。
「相葉くんに貰ったんだよ。タイで買った何か…媚薬だって」
翔「媚薬?本物?」
和「へぇー」
智「そうだ。おいらも貰ったんだ」
りーだーがズボンのポケットから同じ小瓶を取り出してにのに渡す。
和「怪しい…。こんなもの買ってくるなんて本当相葉さん変態ですね」
翔「うん。えー…でもどうなんだろ…」
「トロッとしてるし水溶き片栗に少し色付けただけだろうけどね」
翔「へぇー」
頷きながら翔はそのコルクの蓋を開けた。
「翔?」
翔「頂きます」
「え!?」
一気に小瓶の中身を口に流し込み、コクリと…喉を鳴らした。
智「うわ飲んだ!」
普通なら絶対率先して飲む様な性格じゃないのに…。
お酒の力?
首を捻りながら口元を舐める翔を俺達は唖然として見ていた。