第32章 Sexual harassment
橋本「っっ…はぁ…はぁ…」
智「………」
包丁は…橋本の眉間横、ギリギリの所に突き立っていた。
智「………漏らしてんじゃねぇぞてめぇ。だせぇな」
見ると…橋本のズボンに染みが浮き…ポタポタと滴が垂れ落ちていた。
智「いいか。二度とかずに近付くんじゃねぇぞ。もしまたかずに触れたら…今度は本当に殺すからな…」
橋本「そ、そん…な…こ、と…」
智「………あいつを守る為だったらな…悪魔にでも何にでもなってやる。お前を生きたまま切り刻んで魚のエサにでもしてやろうか」
橋本「ひぃ…」
智「分かったらもう二度とそのちんぽ露出すんなや」
橋本「う、あ…」
智「………返事」
橋本「あ、ぅ…は…はい…ず、ずびばぜん…」
智「………」
おーちゃんが身体を起こすと…橋本はそのままずるずると床に内股で座り込んだ。
自分で作った水溜まりの中にパシャッと…。
「おーちゃん!!」
俺はたまらず隠れていた場所からおーちゃんの元に駆け寄った。
智「マル」
「おーちゃん…!」
智「………見てたんか」
「ごめんなさい。2人が来たから隠れちゃって…」
智「そっか」
俺はポケットに忍ばせていた携帯を取り出し、恐怖で動けないままの橋本さんを写メに収めた。
智「マル」
「強迫されたとか言われたらいけないですから。橋本さん…そんな事したらこの小便写真ばらまきますからね」
橋本「………」
智「マル…」
「こんな事しか俺出来なくて…」
智「何言ってんだ。ずっとかずに付いて守ってくれてたろ?かずも感謝してた。勿論おいらも」
「おーちゃん…」
智「さ。行こうか」
「………はい!」
俺達は肩を組んでそのままスタジオを後にした。