第32章 Sexual harassment
智「昨日…妻が泣きながら帰って来ましてね」
橋本「そうかい。何かあったのかな」
智「先輩の松岡さんに連れられて帰って来ました」
橋本「………」
智「………事務所に話は通してあります」
橋本「何が言いたい」
智「言わなくても分かるでしょ。人の大切な妻を犯しかけておいて…」
「え…!?」
橋本…!そんな事まで…。
だからおーちゃんはこうやって橋本と…。
橋本…最低だ…!!
橋本「残念だったよ。最後まで出来なくて」
それでもなお…橋本は面白そうに笑った。
橋本「私はその気はなかったんだがね…。彼が私に色目を使ってくるもんだから」
智「………」
橋本「散々向こうから誘っておいてその言い様はないよなぁ?」
智「………」
橋本「君もとんだ淫乱と結婚したもんだな。ははっ…」
一瞬だった。
おーちゃんの腕が橋本を押さえ込み、キッチンカウンターの上に仰向けに押し倒した。
橋本「ぐぅっ…げほっ!」
押さえ込んだまま、おーちゃんの肘が…橋本の喉に食い込む。
橋本が声を上げようとするけれど…声が出せずに苦しそうにもがいていた。
けれど拘束している腕はぴくりとも動かない。
智「てめぇ…俺の妻を侮辱すんなよ」
橋本「ぐ…ぅっ…」
智「汚ねぇ手でかずに触りやがって…殺してやるよ…」
ドスの効いた低い声でおーちゃんは囁いた。
橋本はそんなおーちゃんの態度に完全に怯えきっていた。
するとおーちゃんの手が伸び包丁立てから…包丁を掴み取った。
橋本「ぐ…や…止め…」
智「………」
おーちゃんが包丁を構え、そのまま包丁が勢いよく降り下ろされた…。