第32章 Sexual harassment
「んん…」
根本を掴まれ、その欲望を吐き出す事が出来ない。
顔を上げると息を荒げた橋本さんがカチャカチャとベルトを外していた。
橋本「口じゃイかせないよ…俺のでイかせてあげる…」
「んん…」
いや…嫌だ…。
橋本「ほら、暴れるな。全く…」
ポケットから取り出したハンカチで…いきなり塊を縛られる。
橋本「お仕置きだよ。俺が満足するまでは外してあげないからな」
そして…足が開かれ蕾に彼の固いモノがあてがわれた。
「んぅっ、んーっっ!!」
橋本「いくよ和也くん…?」
嫌だ…絶対絶対嫌だっっ!!
「んんんーっっ!!!」
ぐっと腰が進もうとするのと同時に…俺は思いきり彼の腹を両足で蹴り飛ばした。
橋本「あぐっ…!!」
そのまま橋本さんはソファーに転がり込む。
「ふぅっ…ふぅっ…げほげほっ」
俺は口に詰められたタオルを橋本さんに投げつけ、ズボンを上げながら荷物も持たずに楽屋を飛び出した。
「ふぅっ…助けて…さとしっっ…助けてっっ…!!」
もう俺の心は限界だった。
何処か分からないまま…俺はとにかく走った。
「あっっ…!」
門を曲がったと同時に…誰かにぶつかり俺は倒れてしまう。
『おっと…わり。大丈夫か?あれ?』
「ぐすっ…あ…」
俺を心配そうに見つめるその姿に…俺は驚きで固まってしまった。