第32章 Sexual harassment
ー智sideー
和「ただいま」
「おぅお帰り。お疲れさん」
和「んー…」
玄関でかずを抱き締め、ぽんぽんと背中を撫でる。
かずはそのままおいらに身を委ね、肩に顔を埋めていた。
「しんどい?」
和「疲れてるだけ…。充実してるよ大丈夫」
「そっか。雑炊作ったけど…食べる?」
和「さとし作ってくれたの?」
「松潤に聞いた」
和「嬉しい…食べる」
「よし。じゃあ風呂入ってきな?温めておくから」
和「うん。ねぇさと」
「ん?」
和「ちゅーして?」
「ふふっ、どうした」
そう言いながらも…かずにストレートに求められたのが嬉しくて…おいらはかずの顎を引き寄せ、ちゅっと音を立ててキスした。
「もっと?」
和「んー…」
かずを抱き締めながら…何度も唇を啄む。
和「ん…んぅ…」
かずの口から甘い吐息が漏れ出すと…ゆっくりと唇を離した。
和「はぁ…」
「これ以上やると…我慢出来なくなるからな」
和「もう…さとの馬鹿…」
微笑みながらかずはバスルームへと入って行った。
「かずー…あらら」
夕食後、片付けを終え寝室に入るとかずは既に眠りの世界に入っていた。
電池切れの様に…布団の上でうつ伏せになってる。
「お疲れさん」
仰向けにして布団を掛けてやると反射的においらの手を握ってくる。
和「さと…」
「ここに居るよ」
そのまま布団に入り、かずを抱き締めると安心したかの様に力を抜いて眠った。
「お休み」
おでこにキスして…おいらも目を閉じた。