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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第32章 Sexual harassment


「ふぅ…疲れた…」


深夜1時。
撮影が終わり急いで楽屋に戻り、衣装を脱いだ。


さとしは今日休みだから…智也の面倒を見てくれてる。
早く帰って2人に会いたい…。
それに…早く出ないと…。


コンコン…


「っっ」


一瞬動きが固まる。


橋本「二宮くん入るよ」


俺の返事を待たずにドアが開き、橋本さんが入って来る。


橋本「ほほぉ…着替え中済まないね」


「あっ、す、すみません…」


シャツを脱いでる事を忘れていた。
橋本さんのいやらしい目が…俺の身体を舐め回す様に見つめる。
俺は急いで自分のシャツを羽織った。


橋本「そんなに急がなくてもいいんだがね…」


広角を上げながら…俺に近付いて来る。


「あ、あの…マネージャー待ってるんで急がないと…」


橋本「そうかい。ちょっと今日のシーンで気になる事があってね…すぐ済むんだが…」


彼の手が俺の肩を掴み、スルスルと撫でられる。


「でも…」


橋本「いいじゃないか…いい作品を作る為だろ?」


「………」


『分かりました』


その言葉が口から出かかった時、また楽屋の扉が開かれた。


丸山「お疲れ様でーす!」


「マル…!」


楽屋に入って来たのは後輩の丸山隆平だった。


橋本「何だお前は」


丸山「お待たせしてすみません二宮くん。一緒に送って貰えるのに待たせちゃって」


「え…」


丸山「慌てて来たんですけどマネージャーさんが二宮くんがまだだって探してたから」


橋本「………」


丸山「あ、初めまして。脚本家の橋本先生ですよね。関ジャニ∞の丸山隆平です。宜しくお願いします」


橋本「ちっ…」


舌打ちをしながらしぶしぶ橋本さんはマルと握手した。


丸山「まだお仕事中ならマネージャーさんに伝えてきましょうか?」


橋本「いや。もう終わったから」


「………」


橋本「またな二宮くん。お疲れ様」


「お疲れ様です…」


そのまま急いで橋本さんは楽屋を出て行った。


「はぁ…」


力が抜け、俺はそのままソファーに座り込んだ。
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