第31章 Full of more happiness
ー翔sideー
「もぉ、下ろしてってば」
潤「やだ」
「歩けるって」
潤「いいじゃん抱っこ位。誰も見てないし」
「むぅ…」
潤にお姫様抱っこされたまま寝室に戻る。
抱っこされるのは…正直嫌いじゃない。
でも…やっぱり恥ずかしい。
一応男だし…一応…。
それに…潤の顔が近いのも恥ずかしいんだよ…。
だって…すげー格好いい…。
大きな瞳に長ーい睫毛。
しっかりした眉毛。
綺麗なラインの唇…。
潤「どうした?」
ふいに目が合い、潤に見つめられる。
「何でもないっ」
恥ずかしさに俺は思わずうつ向いてしまった。
潤「???」
寝室に入ると…太陽はベッドの真ん中でぐっすりと眠ってる。
「また布団蹴ってる…」
潤「そこはママ似だな」
「もう…」
潤にベッドに降ろされ、太陽に掛け布団を掛け直す。
そのまま俺は太陽の隣に潜り込んだ。
そして潤も太陽を挟んで隣に寝転がる。
太陽「んー…ママ…」
太陽が寝返りを打ち、俺にしがみついてくる。
太陽「すぅ…すぅ…」
その寝顔は…いつ見ても目の前の愛する人そっくりだ。
肘を付きながら…潤と一緒に太陽の寝顔を見続ける。
潤「子供の寝顔…飽きないな…」
「うん」
潤「翔の寝顔も飽きないけど」
「は?」
潤「だってすっげー可愛いって知ってる?」
「し、知らないし…」
潤「ちょっと口半開きになってるしな」
「え?」
潤「キスしても起きないの」
「な、何してんだよもう…」
潤「こんなセクシーな顔とセクシーな唇してんのが悪い」
潤の手が伸び、俺の唇に触れる。
潤「ずっと…キスしてたい…」
「っっ…」
そんな顔で見られると…ドキドキが止まらない…。
さっきまで散々愛し合ったのに…また…身体が熱くなる…。
「………潤…ズルい…」
潤「ん?」
潤の親指が俺の下唇を撫でる。
俺はその細くて長い指を…ぺろりと舐めた。