第31章 Full of more happiness
翔「腰痛い…」
「ごめんて」
翔「腰痛い」
「すみません」
湯船に一緒に浸かり、ふてくされる翔を後ろから抱き締める。
翔「………ばか潤」
「でも…凄かったな」
翔「やっ…」
首筋にキスすると翔が慌てて俺を睨む様に見つめた。
その顔をまた可愛い…。
翔「ソファー…どうすんの」
「とりあえずシーツで誤魔化して…今度買いに行こう」
翔「気に入ってたのになぁあれ…」
翔が唇を尖らせる。
「なぁ…ついでに太陽のベッドも買う?」
翔「え?」
「保育園通い出したらさ…自分の部屋で寝かせる様にした方がいいとも思うんだよね。すぐにはいかなくても少しずつさ」
翔「そうだね…」
「うん」
翔「保育園か…太陽も…」
「そうだな…」
翔「何かあっという間だね…あの日死ぬ思いして産んだ我が子がもう2歳…」
「うん…」
俺達の脳裏に浮かぶ…太陽の産まれた日。
出血が酷かった翔…本当に心配で…どうなる事かと思ったけど…無事に産まれて健康にすくすく育ってくれた。
夫婦愛も変わらないどころか…昔より一層愛が深まった。
「愛してるよ」
翔「ふふっ、俺も愛してる」
翔が俺を見つめて微笑んだ。
翔「さて…上がろうか…。太陽ほったらかし」
「そうだな…。今起きちゃうとまたママーって泣いちゃうな」
翔「もう…いい加減息子に嫉妬するのは止めてよ…」
「無理…ぜってー無理…」
翔「ねぇ潤」
「ん?」
翔「幸せ?」
「当たり前だろ」
翔「ふふっ」
「よし、おいで」
翔「わぁっ!」
そのまま翔を抱き抱え、風呂場を後にした。