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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第31章 Full of more happiness


ー潤sideー


「ほら太陽。寝なさい」


太陽「やぁ!えほんよむのー!」


ベッドの上で太陽はバタバタ暴れてる。


「1冊って言っただろ?それにもう9時だから寝なさい」


太陽「や!えほん!」


翔は風呂。
太陽は3冊目の絵本を読んであげてもまだ寝ない。
最近酔いっぱぐれになってる。
たまには厳しくもしないとな…。


「駄目!寝なさい!」


太陽「ふぇっ…」


太陽の顔が歪む。


「あ…」


太陽「ふぇぇん!うわぁぁん!!うえーん!!」


「あーもう。泣くなよー…」


あやそうと太陽を抱き締めると俺の腕の中で太陽は激しく暴れた。


太陽「いやー!!うえーん!!」


「いたたたた!!」


太陽が俺の髪の毛を引っ張る。


太陽「うえぇん!!」


翔「太陽どうしたの!?」


声を聞き付けた翔が慌てて寝室に入って来る。


太陽「ママー!!ふぇっ…!」


翔にすがろうと太陽はまた暴れる。


翔「はいはいどうしたの」


そのまま翔は俺から太陽を抱き上げる。


太陽「ぐすっ…パパきらい…」


「えー!」


翔「潤どうしたの」


「いや…絵本1冊って言ったのに終わっても寝ないしごねるし…最近わがままになってきたから…ちょっときつめに怒ったんだけど…失敗しましたすみません」


翔「そっか…。しょうがないパパだねぇ…よしよし」


ぐずぐず言う太陽の背中をリズムよく叩きながら…ゆらゆらと翔は揺れた。
時々俺に微笑みかけながら。


太陽「ぐすっ…」


5分程経っただろうか。
翔が俺の隣に座った。
その腕の中で太陽はもう眠っていた。


「あれ?」


太陽「すぅ…」


さっきまでギャン泣きしていた太陽は…今は天使の寝顔。
それを優しく見つめる翔は正に聖母マリアに見える。


「母親ってすげーな」


翔「まぁ…そんなもんだよ。でも思いきり遊んであげたり本気で怒る役目はパパにしか出来ないんだよ?」


「翔…」


そのフォロー…胸に染み入ります…奥さん。


翔「よいしょ…」


太陽を真ん中に寝かせようとする翔の腕を俺は掴んだ。
そのまま俺は太陽を右側に寝かせ、翔を真ん中に座らせた。
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