• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第31章 Full of more happiness


ー和也sideー


智也を産んで…もうすぐ1ヶ月弱。
その後直ぐに…連続ドラマのオファーがやって来た。
元々年内は休業する予定だったのにどういう事かと驚いた。


ジュリーさんは断っても構わないと言ってくれた。
でもせっかくだからと台本だけ読ませて貰った。


………出たい。


それが俺の答えだった。


でも…どうしてもさとしには言えなくて…悩んでた。
だから…翔さんに相談しようと思った。


産休の経験のある翔さんはきっと俺の気持ちが分かってくれる…何より…翔さんは俺の1番の親友だから。





目の前の翔さんは…眉間に皺を寄せて考えていた。
俺の為に…真剣に考えてくれてる。
翔さんのそういうとこ…大好きだ。


翔「………にの…」


「ん?」


翔「分からない」


「え」


予想とは違った答えに…俺はぽかんとしてしまった。


「分からない…?」


翔「うん」


「………そっ、か…」


翔「あー…ごめん。言葉足らずだったね」


翔さんが俺の手を握る。


翔「どうすればいいかはにのが決めなきゃ。だって…やるのはにのでしょ?」


「うん…」


翔「ドラマやりたいなら…やればいいと思う。でもそれは自分の言葉で言わなきゃ。俺じゃなくてね」


「………うん…」


翔「でももしドラマやるんだったらともくんと会えない覚悟もしないと。遅かれ早かれ…復帰したらそれは経験するよ」


「………翔さん…翔さんは…辛かった?太陽くんに会えなくて」


翔「………今でも辛いよ。でもね…それ以上に…背中を見せたいんだ」


「………背中…」


翔「働いてる…父親と母親の背中。親として尊敬してもらえる様に頑張ろうって思ってる」


「………翔さん」


翔「ん?」


「決めたよ俺。やってみる。さとしに話すよ」


翔「うん。頑張れ」


「ありがとう翔さん」


翔「うわっ、ふふっ」


翔さんに飛び付き、翔さんにぽんぽんと背中を撫でられる。


また…翔さんに助けられたな…。
翔さんありがと…。
俺頑張るよ。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp