第31章 Full of more happiness
太陽「すぅ…すぅ…」
智也「すー…すー…」
敷きパッドの上で…太陽とともくんがくっついて眠ってる。
和「かわいー」
「本当可愛い…」
俺達はその姿を…何枚もスマホに収めた。
和「全然似てないね。かたや薄顔、かたや濃顔」
「ははっ」
和「ねぇ、そう言えば翔さんてさ…潤くんのどういうとこ好きだったの?」
「え?どうしたの急に」
和「いや。詳しく聞いてなかったなーと思って」
「そうだっけ?」
和「ねぇねぇ。どこが好きなの?」
女子の様に目を輝かせながら顔を覗き込まれる。
「うーん…そうだな…」
和「うんうん」
「………顔は…好きだよ。だって格好いいもん。いつ見ても…見とれちゃうんだ。『あー…格好いいな』って。寝顔も格好いいんだもん。でも笑うと幼くなるし」
和「ははっ」
「でも…好きになったのは…男っぽいところかな。真面目だし…融通聞かない時もあるけどさ。それに…俺に真っ直ぐ気持ちぶつけてきてくれた事かな。めげずに何度もね」
和「何度も?」
「そう。だから…何度も言われて…気付けば俺もって感じかな」
和「素敵だなぁ」
「にのは?」
和「んー…分かんないんですよ」
「分かんないの?」
和「俺達って…何となく始まった関係ですから」
「………そっか…」
和「何となく…セックスして…身体の相性抜群だったからそのままずるずる関係続けてたら…いつの間にか…好きになってたんです」
「ほえー…。俺達とはまた違った…」
和「だって翔さん達えっちするまでどれ位かかったんでしたっけ?」
「う、うるさいなぁ。1年だよ」
和「よく耐えられましたね潤くん」
「だ、だって怖かったんだもん…」
「かーわいい♪」
「可愛くないし!」
俺は恥ずかしくなりカップに残ったコーヒーを一気に飲み干した。