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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第31章 Full of more happiness


ー翔sideー


扉が開かれると、ともくんを抱っこしたにのに出迎えられる。


和「翔さんいらっしゃい。早いね」


「何か寂しくてさー…ごめんね」


和「いいよいいよ上がって?」


太陽「かじゅまんまおあよーござます!」


和「はい。おはよう太陽くん」


太陽「ともくん…」


和「ふふ。智也もおはよーって言ってるよ」


太陽「おあよーともくん」


「じゃあお邪魔します」


にのに連れられリビングに入る。


「途中でケーキ買って来たよーはい」


和「わぁ。ありがとー。お茶入れるね」


にのからともくんを預かり、ソファーに座る。
太陽は隣に座り、ともくんをじっと見つめていた。


太陽「あかたん…」


「そうだよー。太陽も…昔は同じ位小さかったんだよ」


太陽「ぼくもー?」


「そう。ねーともくん?」


太陽「ともくーん…」


太陽が恐る恐る人指し指を伸ばし、ともくんのほっぺに触れる。


太陽「はわぁ…」


「ふふっ。柔らかいねー。ぷにぷに」


太陽「あかたん…まんまーぼくもあかたんほしー」


「赤ちゃんは玩具じゃないよ?それにすぐには来てくれないんだよ」


太陽「ほしー」


「うーん…太陽がいいこにしてたらね?」


太陽「いいこ?」


「うん」


太陽「いいこするー!」


「ふふっ」


ぽんぽんと太陽の頭を撫でる。


ごめんね太陽…。
ママ…もう赤ちゃん産めないかもしれないんだ…。
本当に…ごめん…。


和「翔さーんお待たせ」


「あ、ありがと」


和「どしたの?」


「ん?」


和「顔色…曇ってたから…」


「何でもないよ?」


和「………」


「潤が居なくて寂しいなーってさ…ね?平気」


和「………そっか」


心配そうなにのの表情が笑顔に戻る。


「にのケーキどれにする?」


和「んーとね…」


曇った心を拭いながら…俺達はケーキを物色した。
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