第31章 Full of more happiness
ー和也sideー
智「本当に行って大丈夫か?」
「大丈夫だって。翔さん来るし」
智「そっかぁ?」
「ほら。せっかく友達と約束してるんでしょ?早く行かないと」
智「早くから約束するんじゃなかったなぁ~。まさか1ヶ月も早く智也が産まれるなんて思わなかったからなぁ~。離れたくないよぉ~智也ぁ~」
「ふふっ」
ソファーに座ったさとしは智也を抱っこして頬擦りしてる。
「そんな事言ってると友達可哀想だよ?撮影中釣り我慢してたんだから…」
智「う~でもなぁ~智也ぁ~」
智也「ふぇぇん!わぁぁん!」
あまりにも智がしつこく頬擦りするもんだから…智也が泣いてしまった。
「あーもう。ほら…」
智から智也を奪い抱っこする。
「ほら。行ってさとし?」
智「分かったよ」
さとしが腰を上げ、釣り用のバッグを肩に掛ける。
智「次の休みは一緒に居ような」
「うん」
智「智也~パパ行って来るからな?大物釣って来るぞ?」
泣き止んだ智也にさとしがキスをする。
そして出掛けるさとしを玄関まで送った。
智「じゃあな」
「楽しんでね」
智「おう」
俺のほっぺにキスをして…さとしは家を出て行った。
やっとドラマの撮影から解放されたんだから…しっかりリフレッシュしてね、さとし。
「ともくん、そろそろミルク飲もうか?」
翔さんが来るまでまだ時間がある。
俺は智也と一緒にリビングに戻った。