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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第30章 家族の絆


ー智sideー


和母「久し振りね」


和父「ああ…元気だったか?」


和母「ええ。お陰様で」


お義父さんとお義母さんは…お互いに穏やかな表情で会話をしている。


かずは…ベッドの上で黙ってご飯を食べていた。


………素直じゃないなぁ。


和母「仕事は大丈夫なの?」


和父「ああ。昼休みを少し長く貰ったから」


和母「そう」


和父「………」


お義父さんは…お義母さんと会話をしながらもかずの事が気になって仕方ない様子で…チラチラ見ていた。


和「………」


おいらは…眠ってる赤ん坊を抱き上げてお義父さんの前に立った。


「お義父さん」


和父「………」


「抱いてあげてもらえますか?」


和父「え…」


「お義父さんの孫ですから」


和父「………」


お義父さんがかずを気にしてる。


和「………」


和父「和也…あの…」


和「何してんだよ。遠慮しないで抱っこすれば?俺ご飯食べるのに忙しいんだから…」


「ふふっ」


和「落としたりしたら許さないよ」


和父「あ、ああ。ありがとう」


お義父さんに子供を抱かせると…お義父さんは愛しそうに抱っこした。


和父「小さいな…和也が産まれた時の事…思い出すよ」


和「………そう」


和父「あの時…しっかり守ろうと決めたのに出来なかった。本当に…すまない…すまなかった」


子供を抱えたまま、お義父さんはかずとお義母さんに頭を下げた。


和母「私も貴方を支える事が出来なかったんだから。離婚が1番の選択肢だったのよ」


和父「ありがとう。本当にありがとう」


「かず。おいらお父さんに頼んでた事があるんだ」


和「え…何…」


和父「和也。智くんに頼まれて引き受けたけど…嫌なら断ってくれて構わないから」


かずに内緒でお義父さんに頼んでいた事を…おいらはかずに話した。
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