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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第30章 家族の絆


ー智sideー


雅紀「あっはっは!そっくり…ウケる!」


翔「本当…智くんそっくり」


「そんなに?」


潤「そうだよ。まんまりーだーじゃん」


病室に和気あいあいとした雰囲気が流れる。


かずの腕の中に抱かれた赤ちゃんは…よく眠っていた。


「皆疲れてるのにありがとうな。松潤も…撮影終わりでそのまま来てくれて」


潤「大丈夫だよ。太陽も見たがってたしな」


かずの隣に座っている太陽くんは…赤ちゃんを不思議そうな顔で見ていた。


潤「太陽。仲良くするんだぞ。男の子同士だからな」


太陽「あーい!」


翔「ふふっ。あ、潤そろそろ戻らないと…」


潤「そうだな。じゃあ俺行くよ。にのお疲れ様。りーだー。そろそろ衣装脱げよ」


「あ、そっか」


すっかり忘れてた。まだ怪物くんのままだったんだ…。


潤「じゃあな」


翔「俺も一度戻るね」


和「ありがとう翔さん。潤くん」


そして病室から松本家が去って行く。


和母「私家に行って荷物まとめて来るわ。何も持たずに来たんでしょ?」


和「そうなんだ。頼める?」


和母「良いわよ。じゃあ行って来るわね」


お義母さんが病室を出て行く。


「ちょっとトイレ」


おいらは病室を出て…トイレではなく、お義母さんを追った。


「お義母さん!」


和母「智くん」


エレベーターの前でお義母さんが振り返る。


和母「どうしたの?何か持って来て欲しい物あるの?」


「いや…。実はちょっと前から考えてて。お母さんに…お願いがあるんです。かずに内緒で」


和母「あら。なぁに?」


「………かずの…お義父さんの事で…」


和母「………」


お義母さんが険しい顔で…おいらを見つめ返した。
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