第30章 家族の絆
ー智sideー
監督「よし、オッケー!お疲れ様ー!」
「おつかれっしたー!」
龍臣「大野さんお疲れ様です」
ヒロシ役の龍臣が花束を持ってやって来る。
「おー。ありがと。お疲れ様」
龍臣「お疲れ様です」
監督「じゃあ座長一言」
「えーっと…そうですね。連ドラの方終わってすぐスペシャルが決まって…。皆さんのお陰です。また一緒に仕事しましょう!ありがとうございました!」
沸き起こる拍手においらは深く頭を下げた。
監督「そう言えば今日奥さんの誕生日だったね」
「そうなんす」
監督「すまないね。予定より押しちゃって」
時計を見ると…もうすぐ19時。
18時前には終わる予定だった。
「大丈夫です」
監督「子供ももうすぐだよね」
「来月っすね」
監督「そっか。頑張れよパパ」
「あざっす」
そう言っておいらは楽屋に戻ろうとしていた。
智マネ「大野さん!急いで下さい!!」
「ん?」
慌てた様子のマネージャーが走って来た。
智マネ「二宮さんが病院にっ…!」
「は!?」
智マネ「産まれるそうです!」
「ちょっと待て!まだだろ!?」
智マネ「櫻井さんから連絡で…いきなり破水したってお昼に電話が」
「馬鹿!おめ何で早く言わねぇんだよ!」
智マネ「すみません!仕事に集中して欲しいから終わるまで言うなって!」
「あーもう余計な気回しやがって!とにかく行くぞ」
智マネ「は、はい!」
俺はそのままマネージャーと一緒にスタジオを飛び出した。