第29章 思い出のヌードグラビア
翔「潤脱いで?」
翔に促され、バスローブを脱ぎ捨てた。
翔「また胸板厚くなってない?」
「そう?」
リモコンを持って翔の隣に腰掛ける。
翔「何かやっぱり恥ずかしい…。こんな明るいとこですっ裸なんて…ないから」
「そうだな…」
くすっと笑いながら…俺は翔にキスする。
キスしながら…シャッターを押した。
翔「ふふっ…もっと…」
「もっと?何を?キス?写真?」
翔「写真に決まってるじゃん?」
「もーう…素直じゃないなぁ…」
翔「ふふっ」
「ほらおいで」
翔「きゃーっ!」
勢いよく翔をベッドに沈めてシャッターを押した。
翔「もうびっくりしたぁ!」
「素直じゃないからだよっ」
翔「もうっ…ドS…」
「ふふっ」
シャッターを押しながら見つめ合った。
翔「ねぇ潤」
「ん?」
翔「………幸せ?」
「最高に幸せだよ。決まってるじゃん」
翔「本当?」
「嘘なんて付くもんか。心から愛しいと思う人と結婚して…子供も授かって…ずっと愛し合えてる。世界一幸せだよ」
翔「潤…」
「翔は?」
翔「勿論…俺もだよ…潤…愛してる」
「愛してるよ翔。何か…写真どうでもよくなっちゃった」
翔「それは駄目。ちゃんと撮って?俺達のヌード」
翔が俺からリモコンを取りシャッターを押した。
翔「ねぇ。これ冊子にしてくれるんでしょ?」
「ん?そうだな」
翔「出来たらにのと綾香ちゃんに見せても良い?」
「は?駄目だろ」
翔「いいじゃん。智くんと相葉くんには見せないから」
「あの2人は問答無用で見せないけど…俺も一応裸ですけど?」
翔「いいじゃん」
「愛する旦那の裸…見せれるの?」
翔「だって自慢したいんだもん…ね?」
小首傾げでおねだりする翔。
か、可愛い…。
「し、仕方ないなぁ…」
翔「いえーい♪」
翔が俺に抱き着いてキスしてくる。
そのままシャッターが押された。
翔「可愛いのいっぱい撮ろ?」
「充分可愛いじゃんか…」
沢山のキスと…沢山の愛の言葉を囁き合いながら、容量いっぱいの沢山の写真を時間ギリギリまで俺達は収めていったのだった。
最高の…思い出のヌードグラビアを。