第29章 思い出のヌードグラビア
「撮影って…何言ってんの…」
潤「今日は無理言ってすみません。了承して頂いてありがとうございます」
カメラマン「いやいや大丈夫だよ。じゃあ後は…任せていい?」
潤「はい」
カメラマン「じゃあ翔くんお疲れ。いい写真撮らせてくれてありがとう。発売楽しみにしてる」
「あ、は、はい…お疲れ様です…」
そのままスタッフがゾロゾロと出て行く。
スタッフ「終わったら教えて下さいね」
潤「分かりました」
そして…俺と潤がその場に取り残される。
「潤…?」
潤「これからは…俺達で撮影会すんの」
「え!?」
潤「表には絶対出ない…2人だけのヌードグラビア」
そう言いながら…潤が俺を覆うシーツを掴み、ゆっくりと落とす。
潤「前張りも剥がすよ。2人だけだからいらないよね」
「え、ちょっと…あっ!」
張られていた前張りも簡単に剥がされる。
「まだ…ちょっと飲み込めない…」
潤「考えたんだ。翔の裸撮られるの…正直ずっと嫌だったけど…俺だけにしか撮れない翔を撮りたいって。そうすれば…楽しい思い出になるかなって。嫌だと思わないから。だからさ、2人でヌード撮影会…しようよ」
「て事は…その下…裸なの?」
潤「うん。何も着けてない」
「2人で…撮るの?」
潤「うん。俺しか撮れない翔の写真…いっぱい撮らせて」
潤の手の平には…遠隔操作出来るカメラのリモコン。
「綺麗に取ってね?」
潤「そのままで充分綺麗だよ」
潤がボタンを押すとパシャッとフラッシュが焚かれる。
「ちょっ!今の反則!油断した!」
俺は慌ててベッドへと潜り込んだ。