第29章 思い出のヌードグラビア
カメラマン「じゃあこれでラストね」
「はい」
長く感じるかと思っていた撮影も気付けばラストショット。
壁づたいに立っての半分お尻を出したショット。
そしてまたフラッシュが焚かれる。
これでやっと撮影が終わる。
早く…帰って潤に会いたい。
ぼんやりと潤の事を思っていた。
カメラマン「あーいいねその顔。色っぽい」
何か…潤の事考えてると褒められるな…。
そんなに…いいのかな。
もしカメラマンが潤だったら…。
もっと…いい顔出来るのかな…。
潤…。
カメラ「(うわ…えろ…)」
1週間禁欲して潤が限界って言ってたけど…俺だって限界。
潤に抱かれたい。
潤『翔…おいで…』
頭の中で…裸の潤が俺に手招きする。
その手を取ると…そのまま引かれ潤の腕の中。
そのまま…熱烈なキス…されて…。
潤…本当にキス上手いんだよな…。
あの舌の使い方…どこで覚えたんだろ。
あー…キス…したい…。
キスして…次は?
潤の手が伸びて…触るのは…俺の乳首。
最初は…ゆっくり摘まんで…転がして…。
『あっっ、潤…気持ちい…』
潤『翔…可愛いよ…次は…?どうして欲しい?ここ』
『あ…な…舐めて…』
潤『翔…乳首舐められるの好きだね』
『す、好き…早く…』
潤『いいよ…』
そのまま…潤の唇が…俺の…。
『あ、あんっっ…潤っっ…!』
カメラマン「はいオッケー!翔くん最高!!凄かったよ!!」
ハッと我に返る。
え…もう終わり…?
カメラマン「いやー凄かったよ。いいの撮れたよー(ちょっと勃ちそうだった…)」
「あ、ありがとうございます…」
俺…妄想して変な顔してなかった…?
慌てて顔を両手で覆う。
するとスタジオの後方から声がする。
スタッフ『松本さん入りまーす!』
え…?
カメラマン「丁度いいタイミングだね」
「松本って…」
皆の視線の先を見ると…同じバスローブに身を包んだ潤が頭を下げながらやって来た。
「じ、潤!!」
俺は慌てて…シーツを掴み身体を隠した。
潤「お待たせ翔」
「な、何してんの…」
潤「ん?びっくりした?」
「当たり前だろ…」
潤「さ、始めようか撮影」
「は!?」
潤を見つめながら俺は呆然と立ち尽くしてしまっていた。