第29章 思い出のヌードグラビア
ー翔sideー
スタッフ「櫻井さん入りまーす!」
「宜しくお願いします。お願いします」
頭を下げてスタジオに入る。
セットには…大きなベッドを真ん中に、雰囲気のあるワンルームのセットが組まれていた。
そして流れるちょっとムーディーな洋楽。
バスローブを羽織った俺は…頭を下げながらベッドに腰掛ける。
カメラマン「翔くん今日はよろしく」
「宜しくお願いします」
カメラマンは俺も何度も一緒に仕事をしている人で…緊張を解す様にまずは気さくに話をしてくれた。
話してる内に俺も少し…緊張が解れる。
カメラマン「よし。じゃあ…撮ろうか」
「はい。………ふぅ…」
バスローブに手を掛け、一気に脱ぎ捨てる。
カメラマン「………うわ…」
「え…」
カメラマン「翔くん…仕上げて来たねぇ…」
「え…そう、ですか…?」
カメラマン「こりゃ…いいの撮れそうだな」
ぽつりと呟きながら…カメラを構えられる。
カメラマン「じゃあ仰向けに寝そべって」
「はい」
仰向けに寝そべると…スタッフがシーツでお尻を半分隠す。
カメラマン「じゃあ翔くんこっち向いて。そう…うん、いいね」
パシャパシャとシャッター音がスタジオに響く。
こうして俺のグラビア撮影がスタートしたのだった。