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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第27章 Tears


ー和也sideー


智「いやーすげぇ声だったな翔くん」


ご飯を食べながらさとしが呟く。


「また潤くんが激し過ぎるんでしょ。明日腰叩きながら出て来そうだけどね」


智「ははっ。んー鯛めし美味いなー」


「ありがと」


智「こうやってかずがおいらの釣った魚料理してくれるから本当嬉しいよなぁ…結婚してよかった」


「さとし…」


何気ないその一言が心に突き刺さる。
本当にもう…さとしはそういう事さらっと言うんだから…。


智「どうしたかず」


「な、何でもない」


さとしに背中を向けて洗い物を済ませる。


智「ごちそうさま美味かったー」


「持って来てくれる?片付けるから」


智「んー」


お茶碗とお皿を持って来てくれたさとしが隣に立つ。


「ありがと」


智「おいらこそありがと。ごめんな家事させて」


「どうしたの。平気だよ毎日の事だから」


智「松潤みたいに家事出来れば手伝えるのになぁ…」


さとしに後ろから抱き締められる。
その手はお腹に伸び、優しく撫でられた。


「掃除してくれてるでしょ?洗濯だって…」


智「そうだけどさ。もっとやれたらなぁってさ。子供も産まれるし」


「俺別に苦じゃないから。気にしないでよ」


智「そっか…ありがとな。出来る事はするから」


「うん」


智「子供…かぁ…」


「ふふっ…あんなに欲しかったのにさ…いざ妊娠すると実感沸かないの」


智「まぁまだお腹ぺったんこだしなぁ。ぺったんこじゃねぇか。このぽにょぽにょ」


笑いながらお腹の肉を摘ままれる。


「ちょっ、うっさいなぁもう」


智「いいじゃんおいらこの感触好きなんだから」


「馬鹿…」


お腹をずっと撫でられたり…摘ままれたり…。
ただでさえさとしに触られると…変な気分になるのに。
ましてやさっきの翔さんの喘ぎ声聞いたばかりなのに…。


すると…お腹を触っていたさとしの手が…するりとシャツの中に入って来る。


「あっ、ちょっと…さとし…!?」


智「かーず…」


耳元でそっとさとしが囁いた。
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