第27章 Tears
翔「皆…来てくれたんだね。ごめんね迷惑かけて」
「そんな…当たり前でしょ」
智「そうだよ翔くん」
お見舞いに来た俺と智、相葉さんとあやちゃんを翔さんは笑顔で迎えてくれた。
でもその表情は少しやつれ…散々泣いたんだろう、目は腫れていた。
綾香「今はゆっくり休んでね?私に出来る事あったら何でもするから」
翔「ありがとう綾香ちゃん」
雅紀「退院したらまた6人でご飯食べようね」
翔「うん」
1時間程見舞った後、俺達4人は病室を後にした。
エレベーターまで潤くんが送ってくれた。
潤「本当にありがとう。心配掛けてごめんな」
智「大丈夫だよ。それに松潤もあまり無理すんなよ?しっかり休んでな」
潤「うん」
「太陽くんは?」
潤「うちの実家に預けてる」
「そっか…。翔さん…辛いよね」
潤「………泣いてたよ。『もう一生授かれないかもしれない』って…俺に謝ってた」
「………」
雅紀「きっと授かるよ。俺達祈ってるから」
潤「ありがと。心の傷がいつ癒えるか分からないけど…支えていくよ。俺は…翔と2人で生涯寄り添って太陽の成長見守られたらそれでいい」
智「俺達も支えるから」
潤「うん」
「じゃあ…おやすみ。また明日」
潤「おやすみ」
4人でエレベーターに乗り込み、潤くんと別れた。
智「………」
雅紀「………」
綾香「………」
「………」
沈黙するエレベーター。
俺達に出来る事はあるのだろうか。
何とかして…翔さんを支えたい。どうしたらいい?
皆が心に訴えながら帰路に着いたのだった。