第26章 救世主
ー翔sideー
「おやすみ太陽…」
寝付いた太陽をベッドに寝かせると、そのままリビングに顔を出した。
「潤。太陽寝たからお風呂入って来るね」
そのままリビングを出て行こうとしたけれど潤に呼び止められる。
潤「翔。一緒に入ろうか」
「え…」
ドキッとして振り返ると潤が最後の片付けを終えてこちらに歩いて来る。
潤「駄目?」
「だ、駄目じゃないけど…」
潤「ん。じゃ行こう」
俺の手を取り、指を絡ませる。
「う…うん…」
そのまま並んで俺達は風呂場へと向かった。
どうしよう…凄くドキドキする…。
脱衣所に入ると、潤が後ろ手に扉を閉める。
潤「こっち向いて翔」
何も言わずに振り返ると…潤が俺の服を1枚1枚ゆっくりと脱がせていく。
ドキドキしながら俺は潤の顔を見つめていた。
潤…格好いい…。
大きな瞳に太くしっかりした眉。厚い唇。漆黒の髪の毛…。
潤のその全てが魅力的。
そして俺が産んだ彼の子供は…彼に本当にそっくりで…。
きっと20年後は…このままの顔立ちになってるんだろう。それ位生き写しだ。
それが…最高に幸せだった。
そんな事を考えると…最後の1枚が落とされる。
潤が何も言わずに俺の裸を見るもんだから…思わず隠してしまう。
潤「何で隠すの」
「だって…ジロジロ見るから…」
潤「何度も見てるし…何度見ても綺麗だよ」
「ベッド以外で見られるのは恥ずかしいよ…それに綺麗じゃないし」
潤「綺麗だよ…最高に綺麗」
「………馬鹿…」
潤「ふふっ…。翔、俺の服も脱がせてくれる?」
「え…?」
潤「よろしく」
俺の手を取り、シャツを握らされる。
「は…はい…」
俺はゆっくりと…潤のシャツのボタンを外していった。