第25章 それってスワッピング?
ー潤sideー
寝室からきゃっきゃっと楽しそうな声が聞こえるもんだから様子を見に行ったら案の定、2人が布団の中で遊んでいた。
………修学旅行の女子か。
潤「2人共。お昼出来たよ」
翔(和)「はぁーい」
和(翔)「潤太陽は?」
2人同時にぴょこんと顔を出す。
………か、可愛い…。
「りーだーが見てるよ」
和(翔)「はーい。にの行こう」
翔(和)「うん」
2人はベッドを降り、手を繋いで寝室を出て行った。
だから…女子か。
でも可愛いな…。
俺は2人の後ろに着いてリビングへと戻った。
和(翔)「うわーオムライスだぁ」
翔(和)「美味しそう」
りーだーがテーブルの上には人数分のオムライスとサラダ、スープ、そして太陽の分のミニオムライスを既に並べてくれていた。
智「おはよーお2人さん」
翔(和)「おはよさとし」
和(翔)「おはよ智くん」
智「やっぱかずの顔して『智くん』なんて言われたら変な感じだなぁ…」
和(翔)「まだ慣れない?」
智「慣れねぇよぉ」
「俺も…『潤くん』呼びされるとドキッとするな」
翔(和)「ははっ」
皆が向かい合い、テーブルに座る。
「じゃあ頂きます」
3人「頂きまーす」
翔(和)「んー!美味しい!こんな美味しいオムライス初めて!!」
驚いた顔でにのが俺を見つめる。
「え?そう?普通のオムライスだよ」
翔(和)「うそぉ。何か作り方あるでしょ?」
「いやいや…普通だし。つーか俺のオムライス食べるの初めてじゃないでしょにの」
翔(和)「そうなんだけど…えー…これ美味しい…」
和(翔)「ねぇもしかしてさ…」
オムライスを食べながら翔が真面目な顔で俺を見つめる。
「どうした?」
和(翔)「味覚も…本人の味覚のままって事?」