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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第22章 friendship


ー翔sideー


和「早く赤ちゃん欲しいな…」


太陽のほっぺをぷにぷにしながらにのが呟いた。
太陽は起きる気配は無くすやすやと天使の寝顔を俺達に見せていた。


「そんなに焦らなくてもいつか出来るよ」


和「うん…。でも…頑張ってるのに何で出来ないのかな…」


「うーん…」


和「子供って…作ろうと思えばすぐ出来るって思ってたから…。結婚前なんて避妊に気を付けてたのに…止めても簡単に出来ないなんて…」


「まぁ…避妊してても出来る時は出来るから」


思い出すな…。あの日の検査薬の陽性反応。
パニック以上に…嬉しかったんだよな…。


「大丈夫だってにの」


後ろからにのに抱き着く。


「きっとさ…智くんの血引いた子供だからぼんやりしててここに来るの…ちょっと忘れてるんだよ。きっと来るから。待ってようよ」


和「………そうですね。まだ焦る必要ないですよね」


「そうだよ」


和「ありがと翔さん」


「ううん」


和「さとしの奴…毎回激しいしたまにしつこいからすぐ出来るって思ってて…」


「淡白そうなんだけどね智くん。ちなみに週何回なの?」


和「3か4…」


「ははっ凄いなぁ」


和「………翔さんは?結婚した時と…今と回数変わった?」


「………昔はそれ位してたかな…今は…どうだろ」


和「………翔さん?」


一瞬曇った俺の表情をにのは見逃さない。


和「どうしたの?」


「………あれからしてないから…今は…分かんない」


和「え…あれからって…3ヶ月ずっと?」


「………キスは…してるんだけどね…」


和「潤くんは…何も言わないんですか?」


「ううん…。でもいつも…ずっと抱き締めて寝てくれる。」


和「そっか…。翔さんは怖い?その…セックスするの」


「………分かんない。でも…しようとすると…思い出して怖くなりそうで。そしたらまた…潤を傷付けそうで。それが…怖いかな…」


和「………そっか。翔さん」


にのが振り返り、正面から俺を抱き締める。


和「多分潤くんは待ってると思いますよ。だから…飛び込んでみたらどうですか?」


「………飛び込む…」


潤と…セックスするって事…?
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