第20章 Scream
ー雅紀sideー
「ただいま…」
綾香「マーくんお帰り」
バタバタとあやちゃんが玄関に迎えに来る。
俺はそのままあやちゃんを抱き締めた。
綾香「翔さん…まだ…?」
雅紀「………うん…」
あやちゃんが優しく俺の背中を擦ってくれた。
2人の家族、にのとりーだーはそのまま松潤の家に残ったけど…俺は頭を下げて自宅に戻ってきた。
こんな時だけど…いや、こんな時だから…どうしてもあやちゃんに逢いたくなった。抱き締めたくなった。
綾香「翔さん…絶対に見つかるから」
「うん…」
綾香「ごめんねマーくん…一緒に居られなくて」
「あやちゃんが謝る事ない」
綾香「でも…」
「………こうしてここにいてくれたら…俺はそれで良いよ」
綾香「マーくん…」
そのままあやちゃんに口付け、強く抱き締める。
もし…あやちゃんが同じ目に遭ったら…。
あやちゃんがストーカーに遭ったら…。
突然…居なくなったら…。
考えるだけで嫌だ…。
「………翔ちゃんが…危ない目に遭ってるのに…最低だよな。俺…すげー今あやちゃんの事抱きたい…このまま離したくないよ…」
綾香「………マーくん…」
「………本当最低…」
綾香「………いいよ。一緒に最低になろ?」
「………」
ぎゅっとあやちゃんが首に抱き着いてくる。
「………ベッド行く?」
静かに頷くあやちゃんを姫抱きして俺達は寝室に入った。