第20章 Scream
「止めて!!止めてっっ!!」
部屋に俺の叫び声が響く。
俺は彼の腕の中で必死に暴れた。
けれど相手は軽く190を越える大男。
力の差は歴然だった。
「ん、んんっっ!!」
頭を押さえ付けられ、唇を奪われる。
「んーっっ!や…!」
無理矢理俺の口内をこじ開けようとするその気持ち悪い舌に俺は思いきり噛み付いた。
佐伯「いっつ…!」
「はぁ…はぁ…」
唇を拭いながら佐伯さんを睨んだ。
佐伯「翔…俺に逆らうな!!」
思いきり右頬を殴られ、一瞬視界が真っ白になった。
佐伯「翔…愛してる…」
再び重ねられる唇。
ねっとりと舌が差し込まれ、唾液を流し込まれる。
………気持ち悪い。
「ん…ふぅ…」
長い長い時間俺は唇を弄ばれた。
唇を啄まれ、歯列をなぞられ、舌を吸われた。
ぴちゃぴちゃと嫌な音を立てられて。
「止め…んぅ…」
あのビンタ1発で脳震盪でも起こしたのだろうか。
力があまり入らず、ただ俺は彼のシャツを掴む事しか出来なかった。
やがてゆっくりと離れる唇。
「はぁっ…ふぅ…」
べったりと唾液の付いた唇を俺は腕で擦った。
佐伯「ふふっ…照れてるの?」
「お願い…止めて…帰して…」
佐伯「何言ってんだ。ここが君の家じゃないか。たっぷり愛してあげる。君の純潔は他の奴に奪われたけど…でも俺は受け入れるよ。忘れさせてあげるから。あの男の事なんて」
………狂ってる…。話が通じない。
すると佐伯さんは腰を上げ、ズボンと下着を下ろした。
「っっ…!」
そこにあるのは…お腹につく程に上を向いた彼の…巨大なモノ…。
赤黒く勃起したそれは…既に先端から先走りを滲ませている。
それを見た瞬間、ようやく浸透してきたこの事態。
………俺…今からこの人に…!
「や…やだ…」
佐伯「はぁ…はぁ…翔…君と居るだけでもうこんなだよ…。翔…君のお口で…してくれないか…」
「え…」
佐伯「して欲しかったんだ…君に…フェラチオ…はぁ…」
「い、いや…絶対いや…!」
佐伯「大丈夫だよ。優しくする。ゆっくりやっていこう」
塊を掴み、俺の頭を押さえた。
佐伯「逃げないで…もう君を叩きたくないんだ…」
「っっ…ん、んう…」
そしてゆっくりと…彼のモノが俺の口に沈んでいった。