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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第16章 1st Anniversary


ー和也sideー


目を覚ますと目の前でぐーすか寝てるさとしの顔。


そして俺達の間には…すやすやと眠る太陽くんの姿があった。


「ふふっ…確かにライオンさんだと本当ぐっすりだなぁ…」


ライオンさんのぬいぐるみを抱き締めて眠るその姿は本当に潤くんそっくりで。


翔さんが嬉しそうにのろける姿を思い出した。


早く俺も…さとしの子供…欲しいな…。


でも…現実考えると直ぐには無理だよね…。


12月からさとしはドラマの撮影で忙しくなるし…来年は嵐は10周年に入って忙しくなるし…。


出来れば…翔さんみたいに20代で産めたらな…なんて、ちょっと前までは結婚なんて考えもしなかったのに…どんどん欲が出てくる。


ぼんやりと考えてるとゆっくりとさとしが目を覚ました。


智「んー…はよ…」


「おはよ」


智「ふぁぁ…」


欠伸をしながらぼんやりと太陽くんを見下ろす。


智「松本家のせがれは…まだ寝てんのか」


「せがれって…ふふっ、2時間前に起きてたからもう少し寝てると思うよ」


智「そうなんか?おいら全然気付かなかったな…すまん」


「いいよ。さとし今ドラマの打ち合わせで疲れてるでしょ?大丈夫」


智「サンキュな…」


「翔さん夜は潤くんには太陽くんの面倒見せないんだって。凄いよね。だから俺も子供出来たら頑張らないと」


智「何言ってるバカタレ」


太陽くんの髪を弄りながらさとしが俺を見つめた。


智「翔くんがやってたからってお前もやんなきゃいけないって決まりはないだろ?」


「………だって…」


智「翔くんだって…『自分がやらないといけない』っつってパンクしたじゃねぇか。お前までパンクしたらどうすんだよ」


いつになく真顔のさとしに俺は何も言えなくなっていた。


智「おいら松潤みたいに料理上手くないし掃除だってそんなにしねぇから子供の面倒は見るよ。おいらの子供なんだし。それに…腰」


「腰?」


智「ただでさえ腰悪いのに…子供ずっと抱っこするのは腰に負担かかんだぞ。おいらそれが心配だ」


「………さとし…」


「だから…遠慮なくおいらをこきつかえ。夫の言う事は聞きなさい」


さとしの手が伸び俺の髪を撫でた。


「………ありがと…」


智「ん」


さとしの優しさに…俺はまたさとしに惚れ直した気がした。
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