第16章 1st Anniversary
智「いないいない…ばぁー!」
太陽「きゃっきゃっ♪」
「ぷぷっ、さとし…ぶっさいく」
智「いないいない、ばぁー!」
太陽「きゃっきゃっ♪」
「ははっ」
夕食の後、リビングでさとしが太陽くんをあやす。
さとしのいないいないばぁが気に入ったらしく、太陽くんは楽しそうに笑った。
さとしもそれを気に入り、何度も変顔をし、俺もそれがツボで隣で笑っていた。
時刻はもうすぐ21時。
渋滞にはまったっていってたからもうすぐ着くかな…。
ピンポーン
ちょうどいいタイミングでインターホンが鳴る。
「あ、太陽くんパパとママ帰って来たんじゃない?」
俺はそのまま玄関に向かい、扉を開いた。
翔「ただいまー」
潤「遅くなってごめんな」
「お帰りなさい。大丈夫だよ。どうぞ」
荷物を抱えた2人と一緒にリビングに戻る。
智「おーお帰り」
翔「智くんただいま。太陽ーただいま!」
さとしと遊んでいた太陽くんが翔さんを見て顔が輝いた。
太陽「あー!」
翔「ごめんねー太陽!」
太陽「あーあー」
嬉しそうに翔さんに手を伸ばし、翔くんがそのまま太陽くんを抱っこした。
潤「りーだーもありがとな。太陽大丈夫だった?」
智「全然。いい子だったよ」
潤「これお土産。こっちがりーだーでこっちがにの。これはお菓子」
「こんなにいいんですか?」
潤「太陽がお世話になったから。いい旅行になった。ありがとな」
「いいえ。じゃ遠慮なく。ありがとうございます」
俺は差し出された紙袋を受け取った。
潤「じゃあ明日早いからごめん帰るよ」
智「おう」
俺とさとしは3人を玄関まで見送った。
翔「じゃあ…本当にありがとう。また明日ね」
「お気をつけて。太陽くん、またね」
翔くんに手を持って振られ、太陽くんもにこやかに手を振った。
潤「じゃあおやすみー」
智「おやすみ」
パタンと玄関が閉まり、静けさが戻る。
智「ふぅ…怒濤の2日だったなぁ」
「そうだね…」
「………」
智「………」
そのまま黙って俺達はリビングに戻った。