第16章 1st Anniversary
温泉に行くと既に翔は肩までお湯に浸かっていた。
翔「潤気持ちいいよ」
笑顔で手招きされ、俺もお湯に浸かり翔の隣に座った。
「二日酔い大丈夫?」
翔「頭痛いけど…平気。幸せだもん」
「そっか…後で薬もらおうな」
翔「ありがと」
2人で回りを見渡すと…壮大な景色が広がっていた。
翔「景色綺麗だね…」
「そうだな…」
翔「俺達…こんなに幸せでいいのかな…」
「ん?」
翔「俺と潤が結婚して…智くんとにのも結婚するでしょ?相葉くんも…星野さんといつか結婚するでしょ?皆愛してる人と一緒に居れて…幸せだなって…」
「そうだな…でも…相葉くんにそんな人が居たなんて…聞いた時は驚いたよ」
翔「俺も驚いたよ。でも…素敵な人だよ。おっとりしてて控えめで…でも芯はしっかりしてる。きっと上手くいくよ」
「俺達みたいに?」
後ろから翔を抱え膝の上に座らせると翔も俺にすり寄ってきた。
翔「きっとね」
頬にキスすると嬉しそうに微笑んだ。
翔「これから…どんな事…あるだろね」
「そうだな…嵐としては…来年10周年だろ?きっと仕事詰まってるよな…りーだーが1月からのドラマ決まってるし…俺と翔が4月からドラマ入ってるしな…終わったらドームツアーだろ?」
翔「相葉くんも秋にドラマのオファー来てるみたいだしね…」
「………忙しくなるな…太陽にもあまり構ってやれなくなるし…はぁ~…せめて俺と翔2人がドラマってねぇだろ」
翔「潤。仕方ないよ。結婚許してもらっただけでもありがたいと思わなきゃ。俺達…結婚しても仕事の量代わらなかった…事務所の人達や…局の人…ファンが居たから…幸せになれた。文句言っちゃ駄目」
「………分かってるけど…」
ブツブツ言ってると翔が人差し指で俺の唇を押さえる。
翔「その代わり…俺お願いしてあるから。4月18日。太陽の誕生日は…全員お休み下さいって」
「え、マジ!?」
翔「うん。だからその日は…皆呼んでお祝いしようね。太陽の初めての誕生日」
「うん…」
俺達は微笑み合い、顔を寄せキスをした。
朝日を浴びながら、温泉に浸かり、愛する妻をその腕で何度も抱き締めた。