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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第16章 1st Anniversary


翔「わー…賑やかだね」


「そうだな」


旅館から10分程歩いた神社の近くに秋祭りの場所はあった。


行為の後、ぷりぷりと怒る翔を何とかなだめ、手を繋いでここにやってきた。


翔「潤、イカ焼きあるよ?あ、あれ箸巻きのお好み焼きだって!かき氷食べたら冷えるかなぁ?」


「翔。あまり食べると夕飯食べられないよ?」


翔「えー…そっかぁ。じゃあ何にしよ。あ、潤!あれ!どっちがいい?林檎飴かわたあめ」


「うーん…じゃあわたあめにする?」


翔「じゃ買って来る!」


翔が走り出し、わたあめの屋台に並んだ。
ゆっくりとその後を追う。


翔…やっぱり綺麗だな。
本当に和服似合う…。


1発ヤってて良かったななんて思いながら俺は翔の隣に並んだ。


翔「へぇー…色々味があるんだね。いちご…メロン…ブルーハワイ…レインボーって何だろ?」


屋台の人「レインボーは7色になってて味がそれぞれ違うんだよ。味は内緒。うちのお薦めだよ」


「へぇー…。それ面白そう」


翔「じゃあそれ!レインボー下さい!」


屋台の人「はい、毎度あり」


「ありがとうございます」


俺達はわたあめを受け取り、歩きながらゆっくりとわたあめを食べた。


翔「美味しい♪ここいちご味だぁ」


「どれどれ…ん、美味い…ここ…マンゴーだ」


翔「潤マンゴーちょうだい」


「ほい」


オレンジの部分を一口ちぎり、翔の口に入れた。


翔「わー…マンゴーだ」


「この緑ってメロンかなぁ…ん…ん!」


翔「何?メロン?」


顔を覗き込んで来る翔を見てちょっと沸き上がる悪戯心。
緑色のわたあめを口に入れ、翔を引き寄せキスした。


翔「ん…んぅ…」


わたあめで顔を隠しながら、溶け出したわたあめをゆっくりと翔の口内に差し入れ唇を離した。


翔「はぁ…」


「分かった?」


翔「ん…抹茶…」


恥ずかしそうに翔が俺を見上げてくる。


俺は次に紫色の部分を口に入れ、翔に口移しした。


翔「………ブルーベリー…?」


「うん」


気付けば祭りそっちのけで俺達はいちゃいちゃと利きわたあめをやり始めていたのだった。
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