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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第74章 Renewerd


「………これを持って来る為に来たのか」


旬「違うよ。本当に手伝いに来るつもりだった。これは…無理矢理斗真に渡されたんだ。『会う時に渡してくれ』って」


「………」


旬「『自分で渡せ』って言いたかったけど…またあの時みたいに首絞めかねないからな。それに…」


「何」


旬「あんな事があって翔くんに簡単に会わせられないしな」


「………旬。お前を巻き込んだ事は本当に申し訳ないって思ってる。でも…俺はあいつを許す事は出来ない。無理だ…」


旬「分かってるし…俺の事は気にするな。でもこれは…受け取っておけよ。あいつも後悔してるよ。これが償いではないだろうけど…前に進んでいくお前達をほんの少しでも祝福したい気持ちなんだろうからさ」


「………うん。サンキュ」


旬「よし!じゃあ続きやりますか?何したらいい?」


空気を変える様に旬が立ち上がった。


「そうだな。太陽の部屋…ベッド組み立ててないから…」


旬「よっしゃやろうぜやろうぜ〜♪」


躍りながら部屋を出て行く旬を見て思わず笑ってしまう。


俺は…旬と斗真から貰った引っ越し祝いをベッドサイドチェストの引き出しに入れて旬の後を追った。
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