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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第74章 Renewerd


ー潤sideー


「よいしょっ、と…」


寝室で俺は1人でベッドサイドチェストをベッド脇に運んでいた。


「しまった。狭い…」


ベッドを運んだ時に計算した筈なのにチェストはベッドの横に置くには少し隙間が足りなかった。


「父さんに手伝って貰うかな…でも腰痛めねぇかな」


でも翔に手伝わせるにはいかないし…仕方ないか。
そう思って振り向いた瞬間、入口に立つ旬の姿に俺は驚いて声を上げた。


「っと、ビックリしたぁ…」


旬「お邪魔しまーす♪」


笑いながらヒラヒラと手をかざす旬。


旬「お手伝いに来たよ」


「マジで?助かるわ。じゃあちょっとベッド動かすから手伝ってくれ」


旬「夫婦の寝室にお邪魔しちゃって良いのかな?まだ奥さんも触れてないのに」


「ばーか。とっくにベッド搬入した時に1回したわ」


旬「ぶはっ!流石松本君。では遠慮なく」


腕を捲りながら旬が入って来る。


旬「でけぇベッドだなぁ…それにすげぇ家」


「お陰でスカンピン」


旬「ははっ」


「じゃあそっちに動かすからな。いくぞ。せーの」


旬とベッドを少し動かしてチェストの入る隙間を作る。


「よしオッケー。降ろすよ」


旬「よいっ、しょ…」


「サンキュ旬。助かったよ」


ベッドを降ろし、チェストを移動させてからベッドに腰掛ける。


向かいに腰掛けた旬がポケットから封筒を渡される。


旬「ほい。引っ越し祝い」


「お前…引っ越し祝いって普通引っ越し前か引っ越しの後落ち着いてから渡すもんじゃねぇの?当日って…」


旬「そっか?まぁいいじゃん」


旬が笑いながら俺の肩を叩く。


「まぁ…でもありがと」


旬「おう」


「………ん?封筒2枚?」


旬「………預かって来た。斗真から」


その名前が出た瞬間、自分の顔が険しくなったのが分かった。
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