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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第74章 Renewerd


翔「かーわいい…」


腕の中で眠る香也を見て翔さんが嬉しそうに笑った。


「ふふっ、赤ちゃんのほっぺって本当にぷにぷに」


「翔さん抱っこして」


翔「いいの?」


「勿論」


翔「………ありがと」


香也を渡すと恐る恐る翔さんがその腕に抱いた。


翔「ちっちゃい…」


「んふ。予定より早めだったからちょっとね」


翔「でも…良かったね昨日で。智くんが付き添えたから」


「うん。やっぱり…さとしが居るのと居ないのとでは違う。最初から居たのは初めてだったし…ずっと…手握ってくれてたから…」


「俺も…太陽の時出血酷くて…潤が来るまで怖かった。ただ痛くて怖かったけど…側に居てくれたら…安心した」


「うん。ほんとだよね…」


「………あのね、にの」


スヤスヤと眠る香也をあやしながら翔さんが真剣な眼差しで見つめる。


「うん」


翔「潤と…もう一度不妊治療頑張ろうって…話した」


「………本当に?」


翔「きっと…今度が最後だと思うから。年齢的にも。だから…ちゃんと区切りが付けられる様に頑張ってみる」


「俺に出来る事…何でも言ってね。力にになりたい」


「ありがとう…にの」


笑顔でそう語る翔さんの穏やかな表情を見て俺は少し安心した。
それと同時に思ったんだ。
俺にやれる事は協力しよう。
この人を全力で支えようって。
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