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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第74章 Renewerd


ー和也sideー


和「………ん…」


「お。おはよう」


目を覚ますと最初に飛び込んできたのはさとしの優しい笑顔だった。


ぐっすり眠っていたお陰か一瞬ここが分からなかったけど、異常な身体の気だるさでさっき終えた大仕事を思い出す。


「………さとだけなの…?」


智「お義母さんは子供達迎えに行ってくれた。うちの親は一旦帰ったよ。かずの体調落ち着いてから来るって。松潤とこと相葉ちゃんとこも」


「そっか…気使わせちゃったね…」


智「んな事ねぇよ。一先ずゆっくりしろ。疲れただろ」


「うん…3回目でも疲れた…」


智「本当に…ありがとな」


「ううん…」


さとしがズボンのポケットから紙切れを取り出した。


智「お前が寝てる間考えたんだけどな」


言いながらその紙切れを俺に向かって広げる。


「………香也…か、や…?」


智「うん。大野香也。どうだろ?」


「………素敵…」


智「………智香も和香も『香』が付いてるからこの子も付けたくてさ…。それで…急に閃いた。お前の『也』を付けてひっくり返して香也って」


「ありがと…さとし…」


智「ん。頑張ろうなこれから」


「うん」


しっかりと手を握り合い、さとしがそっとキスをくれた。


香也…大野香也。


智香ちゃん
智也
和香
香也


こうして俺とさとしは1男3女の子供を儲けた。


もうすぐ引っ越しもあるし…環境が大きく変わっていく。
さとしと4人の子供達、父さんと母さん。


8人の大家族になる。
大変になるけど…きっとこの人が居れば大丈夫。
これからもずっと握ってくれるこの手を離さずに一緒に生きていこう。


キスをしながらそう思ったのだった。
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