第12章 魂の半身
ー潤sideー
雅紀「そっかぁ!りーだーついにプロポーズするんだね!おめでとう!」
「いや、まだOKもらってないし」
雅紀「オッケーに決まってるじゃん!断る理由があるの?」
智「んー…」
今日は俺、りーだー、相葉くんと3人で泊まりのロケ。
にのと翔が雑誌の撮影とふたてに別れての仕事だった。
にのと話してみると言っていた翔。
上手くいくよなきっと…。
予定よりロケが巻いて終わり、でも外出禁止を言い渡された俺達はホテルに戻り、りーだーの部屋で飲んでいた。
そこで相葉くんにりーだーがにのにプロポーズする事を話した。
雅紀「どうしたの」
「何か…かずの事だから色々考えちゃってびびっちまうんじゃねえかって…」
雅紀「えー…」
………その通りだなんて言えないな。
俺は黙ってつまみを口に放り込んだ。
智「かずの親離婚してんだろ?それに色々大変だったみたいだからさ…昔から恋愛とか結婚に関して冷めてたじゃんか。おいらも人の事言えねぇけどさ…」
「でもさ…2人共言ってたじゃん。こんなに長続きしたのは初めてって。て事はさ…そういう事だと思うけどな」
智「うん…そう思ってるけどさ…かずがびびっちまったらどう言えばいいか分かんなくてさ…」
雅紀「悩む事無いと思うけどな」
ケロッと相葉くんが言うもんだから…俺とりーだーはお互いの顔を見合わせた。
雅紀「だってにのだけなんでしょ?結婚したいって思ったの。結婚て普通男にはヘビーだよ。相当愛してないと考えらんないって。でもさ…りーだーも松潤もそういう人に巡り逢ったんでしょ?だから結婚したいんでしょ。だったら結婚しなきゃ駄目でしょ。つーかさ、りーだーの気持ちちゃんと伝えればオッケー出すに決まってるでしょ。ごちゃごちゃ考えちゃ駄目だって」
相葉くん…良い事言うな…。
「そうだよりーだー。その時思った事、りーだーの精一杯の言葉で伝えれば…にのだってオッケーするよ」
智「うん…そうだな」
ようやくりーだーの顔が引き締まった様に感じた。
「頑張れよ」
智「おう」
雅紀「あー…でも良いなぁ。これで嵐で独身は俺だけか。誰かいい人居ないかなー」
項垂れる様に相葉くんがベッドに横になる。
「相葉くんも見つかるって」
笑い合いながら俺達は遅くまで飲み明かした。