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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第12章 魂の半身


「そう言えば…相葉くん彼女とはどうなったんだっけ」


雅紀「誰ぇ…?」


テーブルに並ぶ空の缶ビール。


かなり酒の回った俺達はお互いゴロゴロと横になりながら会話していた。


「誰って…また別れたの?」


智「もう?」


雅紀「んーだってぇ…お互い割りきってたのにさ…向こうが本気になるから…俺無理だよっつったのにさぁ…」


「ったく…ファンが知ったら泣くよ。嵐の相葉雅紀が女とっかえひっかえしてるなんて知ったら…」


智「スーパーアイドル相葉ちゃんがね」


ケラケラとりーだーが笑った。


雅紀「簡単に口滑らす様な女と付き合わないからぁ~らいじょぶ」


ひゃっひゃつと相葉くんも笑った。


「今更だけどさ…相葉くんてさ…私生活謎だよね本当」


智「確かに」


雅紀「そう?」


「今まで本気の恋愛ってあるの?」


雅紀「………」


すると、予想外な事に…相葉くんは黙ってしまった。


「………ないの?」


雅紀「………あるよ」


「え!?」


智「え!?」


雅紀「俺だってあるよ。本気の恋愛位…」


智「マジで!?」


「誰?俺の知ってる人?」


俺とりーだーはガバッと起き上がり、相葉くんを覗き込んだ。


相葉くんが過去にそんな恋してたなんて…。
すげぇ気になる。


雅紀「………」


「教えてよー」


雅紀「………忘れた」


そう言うと相葉くんはベッドに転がった。


雅紀「お休みー」


智「えー…」


そのまま布団を被ってしまった。


………触れられたくなかったのか。
余計に興味が湧きながらも俺はまだ相葉くんに食らいつこうとする酔ったりーだーを引っ張り布団に無理矢理突っ込んだ。
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