第73章 押された背中
潤「ただいまー」
智香「お邪魔します」
潤と一緒に智香ちゃんが帰宅する。
「お帰りなさい。智香ちゃんいらっしゃい」
智也「ねーちゃんおかえり!」
和香「おねーちゃん!」
和香ちゃんが智香ちゃんに駆け寄り、智香ちゃんが抱っこする。
智香「あ、翔ママ、手伝います」
「大丈夫だよ。潤も帰って来たから」
潤「大丈夫だよ智香ちゃん。ゆっくりして」
腕を捲りながら潤も頷いた。
智香「はい。じゃあ宿題する」
「うん」
智香ちゃんが太陽達の隣に座るのを見て、俺は材料を混ぜた挽き肉をこね始めた。
すると後ろから潤が抱き着いて来る。
潤「………今日はお疲れ様」
「うん。見ててくれてありがとう」
潤「………あいつぶっ飛ばしたかった」
「潤が見守ってくれてたからちゃんと返せたよ」
潤「うん。翔が毅然とした態度で返したからあの後黙ってたもんな。頑張ったよ。本当に…頑張った」
「ありがと。残念。ハンバーグまみれで抱き着けない」
潤「ふふっ。じゃあこっち向いて」
振り返ると潤の優しい唇が降りてきた。