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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第73章 押された背中


それから暫くの間、週刊誌やネット記事は俺の話題を何度も取り上げた。
話に尾ひれが付き、事実じゃない事も報じられたりする事もあったり…案の定批判的なコメントも出てきたけれど…それもごく一部だったお陰で俺は気にはならなかった。










そして。
あの放送から俺は初めて1人でマスコミの前に出る事になった。
俺の出演する新CMの発表会。
発表会の後…俺はそのまま囲み取材をやる事になった。


翔マネ「櫻井さん。本当に…大丈夫ですか」


「大丈夫だって。もう誰に何言われても平気。それに潤と離婚した後の会見の方がしんどかったしね」


マスコミ制限をしなかったから会見場には予想を上回るマスコミが押し掛けた。


そして…あいつ。
潤と彼女の事を俺に教えてたあいつもやって来たと聞いた。


けれど不思議と怖くなかった。
もう怖くない。


ヘアメイクさんに準備をしてもらいながら口頭の打ち合わせを何度もする。


「そろそろ時間です。お願いします」


「はい」


立ち上がり、大きく深呼吸をする。


「よし…」


そして俺は発表会の会場へと足を運んだ。
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