第73章 押された背中
布団を覆い被さったまま翔の上に馬乗りになり、足を持ち上げて支える。
「大丈夫?」
そう聞くと静かに頷くから俺はそのままゆっくりと翔の中に入っていく。
翔「あ、はぁっ…」
「うぉ、今日狭いなっ…」
いつもより感じる圧迫感に少し大きく息を吐きながら腰を進めていく。
「翔きつくない…?」
翔「ちょっと…苦し…でも平気…」
「やべ…ちょっと…タンマ…」
根本まで挿れると大きく息を吐く。
「ふぅ…持ってかれそうだった…」
翔「そんなに…?」
「だって…指挿れた時も狭かったけど…ちゃんと解したのにきついよ…」
そう言いながらふと、壁にかけてあるカレンダーを見る。
「そういや…2週間以上してなくね…」
翔「え…そうだっけ…」
「まぁ…翔忙しかったしな。今回の企画一生懸命だったし…俺は支えるだけしか出来ないけどさ…」
そう言いながら翔の前髪を撫でると翔が両足を俺の背中にドンと乗せてくる。
「うぉっ…!何…?」
翔「駄目だよ!俺達はそんなに空けちゃ駄目!」
「え、え…?何で…」
翔「だって悔しいじゃん!」
「は?何…」
翔「にののとこ結構セックスレスなのに札幌の一発で当たってんだよ?悔しいじゃん。せめて俺達は向こうよりノンセックスレスでいかなきゃ!」
「べ、別にそこは気にしなくても…てか…お尻にちんこ突っ込んだまま話す話…?」
翔「いいの!何?潤は俺の身体に飽きたの?」
「は?」
翔「何だよ!俺が忙しかったからなんて言って飽きたからしなかったんじゃないの!?そんなんだったらまたうわ…」
その先を言わせない様に俺は翔の唇を防いだ。