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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第73章 押された背中


翌週の打ち合わせの前日。
全体打ち合わせの後、数人のスタッフ、ディレクター、そして…村尾さんに声を掛けた。
話がしたいと。
やりたい事がある、そう伝えた。


予定通り、村尾さんを含め声を掛けた全ての人達に会議室に残って貰った。


「私のわがままで急にお集まり頂いてすみません」


深く頭を下げる。


「いきなり本題に入らせて貰うと…この数日考えて…出来たら…ZEROで定期的に取り上げて欲しい事があるんです。私が…メインでやりたくて」


村尾「………」


大まかな事を先に伝えていた村尾さん以外の人は…少し戸惑いながら頷いた。


「勿論これからも…特番でも俺が取り扱わせて頂いた戦争の事ですとか…これからもやりたい。でも…もうひとつ。個人的な感情も混ざってしまって申し訳ないんですが…俺が発信していきたいと思って…」


プロデューサー「勿論櫻井さんがそうまでしてやりたいのなら…内容によっては企画として考えてもいいかもしれません」


「………この間…うちでも取り上げた…大石真さんの事です」


ディレクター「大石真…あぁ。性的暴行を受けて訴えてる方ですね」


「はい。その他にも沢山被害を受けられた方々が居ます。被害者の会を立ち上げて活動していると聞きました。私も…同じ立場の人間として…ここで取り上げて…活動していきたいと…思ったんです」


そう告げると…村尾さん以外のスタッフは絶句して言葉を失ってしまった。
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