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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第72章 葛藤


翔「ふぁぁ…」


太陽「お母さん眠いの?」


欠伸をしながら翔が卵焼きを焼いてると太陽が心配そうに翔を見つめた。


翔「んん?ちょっとね…大丈夫だよ。片付けたら少し横になるから」


そう言いながら翔が俺を可愛く睨む。


太陽「お仕事忙しいの?」


翔「いつもと変わらないよ。大丈夫だよ。心配してくれてありがとね。はい、食べて」


焼けた卵焼きを切ってお皿に盛り付けると太陽が嬉しそうに頷いた。


「翔。後は俺がやっとくから少し横になってていいよ」


翔の隣に立って持っていたスポンジを取った。


翔「いいの?」


「もう後片付けだけだろ?大丈夫だよ…それに」


太陽に聞こえない様にゆっくりと翔の耳に口を近付ける。


「続き…しないとね」


そう囁くと翔が耳を赤らめながら俺から離れる。


太陽「お母さん。お父さんいるから寝てていいよ?」


翔「じ、じゃあ…お言葉に甘えようかな。おやすみ」


太陽「おやすみなさい」


翔「気を付けてね」


太陽「はぁい」


「おやすみ翔」


急ぎ足でリビングを出て行く翔の背中を見つめながら俺は手早く片付けを終わらせた。
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