第11章 復帰
ー潤sideー
「ただいまー…」
玄関に入り、靴を脱いでると奥からパタパタと足音がする。
「翔あのさ…うぉ!」
和「お帰りなさいあ・な・た♪」
エプロン姿のにのが笑顔で目の前に立っていた。
「びっくりしたぁ…来てたんだ」
和「今日はお鍋ですよ~♪」
「何かノリノリだなぁ」
笑いながら俺はにのとリビングに移動した。
「あれ…翔は?」
和「寝てますよ」
「え?」
和「翔さん最近疲れてたんでしょ?少し休む様に言ったんですよ。最初は嫌がってましたけど…」
「にの…休みだったのにわざわざ…」
和「さとしから連絡があったんです」
「え…」
和「だからさとしは潤くんのケアを。私は翔さんのケアをって」
「りーだー…いつの間に…」
和「ふふっ。ボケーッとしてますけどそういうとこよく見てますよねあの人」
「ありがとな。にのもりーだーも。りーだーまだ仕事だから一緒に食べてくだろ?」
和「勿論。じゃあそろそろ翔さん起こしてきてくれますか?」
「了解」
俺は上着を脱いで寝室へと向かった。
「翔…?」
静かに寝室に入ると翔はぐっすりとベッドで眠っていた。
そっと枕元に腰掛け、寝顔を見つめた。
翔「すぅ…すぅ…」
「かーわいいなぁ…」
ぽってりした唇が半開きになってる。
大分疲れてたんだな…ごめんな翔。忙しくてあまり手伝ってやれなくて…。
「ごめんな翔…愛してるよ」
顔を近付けゆっくりと唇を重ねる。
翔「ん…」
翔の唇…本当ふっくらして気持ちいい…。
我慢出来なくてちろっと舌を入れてみる。
翔「ふ、ん…」
翔を抱き締め、翔の口内を味わう。
翔「んぅ…?じゅ、ん…?」
翔が目覚めてもお構い無く翔を味わった。
翔「く、くるひ…」
そう言われてやっと唇を離す。
「おはよ奥さん」
翔「もう…死ぬかと思った」
「気持ち良くて?」
翔「ば、ばかぁ…」
「もっとする?」
翔「あん…」
首筋に舌を這わせながらシャツに手を滑り込ませる。
和「おらぁ!そこのバカップル!イチャイチャしない!!」
バァンという音と音と共ににのが寝室に入って来ていちゃいちゃは中断されてしまった。