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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第71章 新たなスタート


「さとし…急にどうしたの?」


智「さっき言っただろ。前から少し考えてた」


「だって…俺に何も…」


智「それはまぁ…悪い」


和父「智くん。私達に言うって事は…私達と一緒にって事なのか?」


智「はい」


力強くさとしは頷いた。


和母「それは…無理よ。だって貴方は大野家の長男でしょ。同居するなら大野さんの家族と同居しなきゃ」


智「それは…そうです。でも…」


智父「智」


智「うん」


智父「別に私達はお前に老後の面倒を見てもらおうとは思ってないさ。それに長男だからとか…和也くんは長男の嫁なんだからとかそんな考えは持ってない。お前の好きな様にしてくれて構わないよ。でも…家族集まった場所でその話をするというのは…お前なりの考え方があって…それを話したいんだろう?」


お義父さんがそう優しく話すとさとしはお義父さんに向かって強く頷いた。


智父「話してみなさい」


智「………俺は…恩返ししたい。こいつと…二宮のご両親に」


「さとし…?」


さとしがそっと手を伸ばし、俺の手を握った。
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